kig house/近江の家 アパートリノベ

新潟市中央区の鉄骨造賃貸アパートの一住戸のリノベーションプロジェクト。
鉢植えをたくさん置いたり、外を感じることのできる生活をしたいという要望に対し、賃貸アパートでありながら、
いかに室内を屋外化し、開放的な生活を実現するかが求められた。

廊下でつながれた小さな個室の集合だった典型的な中廊下型の平面計画から、壁を部分的に撤去することで、
大きなワンルームをウォークインクローゼット、水回り、食品庫の3つのボリュームで緩やかに分割する計画とした。
これにより、室の用途にとらわれない自由な使い方のできる空間と仕切り方を提案した。
リビングは鉢植えをたくさん置いて設えたり、もしかしたら趣味のゴルフのパット練習の場所になるかもしれない。

さらに、それぞれ赤、青、緑の色を配した3つのボリュームがつくる路地のような空間を通って様々な居場所を行き来する、
そんな日常の動きの中で奥から入る光と色彩豊かに展開する風景に導かれて、今いる場所の一つ先の気配が感じられることで、
実際の広さ以上の奥行きをつくりだしている。

このような空間の自由さと広がり、体験によって、屋外のような開放的な生活を実現した。(文:間 遼一)

竣工
2021.8
種別
改修
用途
共同住宅内の一戸
規模
77.82㎡
構造
鉄筋系組立構造 軸組パネル併用構造
所在
新潟市中央区
設計
東海林健建築設計事務所(担当 間・津野)
施工
株式会社傳平商店(is more)(担当 阿部)
撮影
© アトリエラボン 村井勇 ・ © andwood(上から10.11)

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