HAP office/亀田のリノベーション

鉄骨造住宅から塗装会社事務所へのリノベーション。
建物内部はスケルトンに解体され、それにより建ち現れたすごく粗暴で裸な姿を詳細に調べることから設計はスタートした。
求められたことは、事務スペースと休憩スペース、打合せスペースを確保しつつも、出来る限り作りこまずに解体されたままの状態をより洗練させること。
鉄骨やコンクリートスラブ、ALCの壁をそのまま表しとした大きな空間に、踏段となるコンクリートの塊を置き、2つの傘をかけ、足場板製の大きなテーブルを置き、長い照明を吊る
すといった、作り込むというよりも"置き方"のデザインが実践された。その置き方のデザインを、コンクリートスラブ切断面の目荒らし加工、鉄板曲げ加工された照明器具のワイヤー
テンション吊り等といった多くの繊細なディテールが支え、空間にある種の緊張感を生んでいる。この場所の行く末は、いまだ未完のままクライアントの使用に委ねられている。

竣工
2010.8
種別
改修
用途
事務所
規模
77.5㎡
構造
鉄骨造
所在
新潟市江南区
設計
東海林健建築設計事務所
施工
新発田屋
撮影
©内藤 雅子

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